タキプロ活動

中小企業診断士試験の失敗から学んだ効率的・効果的な学習方法5選

みなさん、こんにちは。うじょんです。(プロフィールはこちら

今回は「私の中小企業診断士試験の学習法について」お話させていただきます。

中小企業診断士試験の学習を効率的・効果的に行うためのノウハウとなります。

このような方に特におすすめする記事です

・これから中小企業診断士試験をこれから勉強する方 

・中小企業診断士試験の勉強方法に不安がある方 

・中小企業診断士試験を効率的に学習したい方 

私が合格した学習法のポイントまとめ

試験勉強を始めたはいいけど、このやり方であっているのかどうか不安なんです。試験日まで時間がせまっているので効率的な学習法を教えてほしいです。

こんな悩みありませんか?

独学で学習されている方は、試験範囲が広い7科目の1次試験学習とそのあとの4科目の2次試験学習を期限が限られている中、どのように学習すればよいのか?不安になると思います。

私もそうでした。

私は1次試験を3回、2次試験を3回受験して3回目にストレート合格した多年度生です。

失敗経験を積み、失敗した原因を自分なりに分析して効率的に学習する方法を考えました。

失敗した原因から学んだこととその逆のことを行った結果、合格することができました。

その内容をまとめると以下のようになります。

それぞれについて詳細を見ていきましょう。

中小企業診断士試験の失敗画像

中小企業診断士試験の失敗から学んだ重要なこと6点

繰り返しますが、1,2年目の学習方法では結果的には不合格でした。

不合格になったのは理由があります。何が良くて何が悪かったのか分析しました。

その中で失敗だったなと反省している点を挙げると大きく6点です。 

<中小企業診断士1次試験での反省点>

インプット重視だった点

非計画な勉強スケジュール

インプット重視で非計画的なスケジュール

最初はほとんど経営の知識がなかったので、どうしても中小企業診断士試験に合格するための知識量が足りませんでした。

中小企業診断士1次試験の勉強法として、最初はスタディングを使って動画視聴をして長い時間インプット重視でやった感を得ていました。

これは1科目で100点を目指すやり方になります。

非常に時間がかかります。もしこのやり方をやり通すのであれば、7科目全体の講義のような動画視聴を行い、1年目で学習するためにはかなり時間確保しないといけません。

決してスタディングの動画視聴の勉強方法が悪いと言っているわけではありません。

スタディングは、すき間時間活用や丁寧な動画説明、マインドマップによる記憶学習効果など非常に効果的な学習ツールだったと思っています。

ただ試験学習を丁寧に動画視聴重視とすると時間がかかってしまうのは事実です。

7科目を60点以上足切りなく取れば合格する試験なので、効率的に勉強して合格することが目的です。

私の場合、仕事も忙しかったのでこの動画視聴を中心としてインプット学習は勉強時間を習慣的に確保することができず、結局、1年目は7科目勉強が終わらず、中途半端な受験になってしまいました。 

次に、中小企業診断士2次試験での失敗は以下4点です。

<中小企業診断士2次試験での反省点>

1次試験の知識の再学習をしなかったこと

自分の実力を知ることができなかったこと

予備校の通信カリキュラムさえやれば受かるだろうと甘い考えだったこと

勉強時間の確保と習慣化ができていなかったこと 

中小企業診断士1次試験知識の再学習不足

中小企業診断士の2次試験は1次試験の応用問題です。時には1次試験の知識が必要であり、過去問としても1次試験の知識を活用したり、選択したりする問題が出題されています。

中小企業診断士試験は1次試験合格後、2次試験が不合格であった場合、翌年も2次試験の受験資格があります。この2年目に1次試験を勉強するか?2次試験に集中するか?

私は2次試験に集中して1次試験をほとんど再復習しなかったため、基礎知識が揺らいで応用が利かない結果、2回目の2次試験が不合格となりました。

具体的には、R3年度事例Ⅱの第3問でフランチャイズ方式の移動販売において「フランチャイザー」「フランチャイジー」の実施すべき取り組みについて問われる問題がありました。

ここで大事なのは1次試験でフランチャイザーとフランチャイジーの役割を適切に理解して、移動販売におけるそれぞれの役割を想像して、取り組みを記載することですが、年に1回限りの当日の試験で今までのパターンにないフランチャイズ方式のことが問われて少し冷静さを失ってしまい、適切な移動販売における取組までしっかり想像して説明を記載することができませんでした。

自分の実力を知ることができなかったこと

 私は独学でもくもくと学習を一人で実施していました。

試験勉強は一人で実施するのが当たり前という固定観念がありました。

しかし、中小企業診断士試験の2次試験は正解が正しく分からない試験です。

そのような試験の場合、特に独学で学習をしていると自分の立ち位置が合格レベルなのかどうかわからないため非常に不安になります。

また、どこまで試験勉強をしたら合格ができるのか基準がよくわからず、この学習方法があっているのかどうかわからなくなり、更に不安になるのです。

予備校に行けば合格するという甘い考え

私が2次試験を始めて受験した後に感じたことは、この試験は「独学では無理」でした。

手っ取り早く予備校に通わないと合格できない変な予感ができました。

次は中小企業診断士2次試験のみに集中して勉強できるため予備校の学習をしっかり行うことできっと合格できるだろうとも思いました。

この考えは振り返りますと非常に危険な考え方でした。

私は中小企業診断士の2次試験に特化した予備校の通信講座に申し込み、ほぼ6か月間の講座中心の学習をしましたが、最終的には不合格でした。

先に記載しました2次試験に特化した場合、1次試験の知識学習を怠ったという点も挙げられますが、2次試験もインプット中心になっていたことも要因だと思います。

2次試験で作成した自分の答案を提出して1週間後とかに返信がきて、復習をするというスタイルの通信講座でしたが、1週間後だと振り返りが遅くなることや通信講座のみのやり取りだと添削をしてもらう機会があまり多くないこと、自分のレベルが合格レベルなのかどうなのか?立ち位置が分かりにくいことがデメリットとして挙げられます。

勉強時間の確保ができなかった

最後に失敗したことは、勉強時間の確保をして習慣的に学習ができなかったことです。

「勉強時間を確保すること」これは中小企業診断士試験を受験する多くの社会人にとっては悩みの1つですよね?

私も平日1時間~2時間、休日に5,6時間の勉強時間を確保することを心がけていましたが、様々な誘惑ややらなければいけないことやできない理由を並べて安定的に勉強できずにいました。

勉強時間の確保ができなかったことから、非計画的なスケジュールになってしまうという負のスパイラルになっていたと反省しています。

中小企業診断士試験合格の画像

中小企業診断士試験合格のための効率的・効果的な学習法5点

これらの反対のことをやって合格したというのが3年目です。 

<効率的・効果的な試験合格のための学習法5点>

・インプット重視 → アウトプット重視へ

・計画的な学習スケジュールを立てる

・1次試験の基礎知識もしっかり学習

・勉強会に参加して仲間を作り自分の立ち位置を確認

・勉強時間を確保して習慣化

それでは詳しくご説明していきます。

アウトプット重視の学習へ

特に中小企業診断士1次試験の学習法をアウトプットをしながら覚えるように変えました。

具体的には、問題集や過去問を活用しながら覚えるという方法です。

詳細は学習教材の記事に記載しますが、1次試験のインプット学習は参考書2冊だけに絞りました(まとめシート)。インプット学習をさらっと実施した後に学習した内容の類似の過去問を学習して、解答と解説を見て覚えていくという方法になります。

このアウトプット学習法により、非常に効率的な学習になりました。

「ヨコ解き」と呼びますが、学習項目に類似した過去問や類似問題を解くことで覚えていき、得意分野を増やしていくイメージです。

1次試験にストレートで合格した一番の秘訣はこのアウトプット中心の学習方法に変えたことだと考えています。試験日まで時間がないから科目合格を考えている方もいると思いますが、もしゴールデンウィーク前で試験勉強がこれからという方もあきらめずにまずは全7科目の合格を目指してアウトプット中心で取り組まれてみてはいかがでしょうか?

学習時間を確保して計画的スケジュールで学習

学習時間の確保は中小企業診断士試験を行うためには非常に重要です。

とはいえ、仕事や家事等をしながらの勉強時間の確保は難しいと思います。

「睡眠時間を削る」という方法もありますが、これはおすすめできません。

理由は、ただでさえ仕事や家事等で疲れている上に大事な睡眠時間を削ると勉強の集中力が切れるため、効果的な学習ができなくなります。試験勉強が苦しくなります。

できる限り勉強時間は集中できる時間やすき間時間を確保してやれるように工夫してみましょう。

私は睡眠時間を削るのではなく、「睡眠時間をずらす」という考え方で時間を確保しました。具体的には朝30分だけ早くおきて勉強時間を1時間確保しました。

リモートワークも活用して、通勤時間を勉強にあてれる日は+1時間勉強するというように時間確保を行いました。これにより平日は2時間程度の朝勉強時間を確保して、夜の勉強は1時間ほどに抑えて1日平日3時間を確保することができました。

時間確保ができると、ある程度、いつまでに何をするのか?計画を立てやすくなります。

1週間単位でどこまでをゴールに勉強をするという項目を細かく計画して予定と実績を管理していくことで、時間管理と計画的な学習を行うことは1次試験、2次試験ともに有効ですのでぜひ実施してみてください。

勉強会に参加して自分の立ち位置を確認

特に中小企業診断士2次試験で大切なポイントをお話しますが、これが勉強会への参加になります。

私は不合格だった2回の2次試験受験時は、勉強会へ参加したことがなかったのですが、合格した年に何かを変えないといけないということから勉強会に参加しました。

勉強会へ参加するメリットは大きく2点です。

・自分の解答をことばで話すことが自分の知識を再確認する良い機会になるということ

・勉強会参加者との比較により、自分の合格基準の立ち位置を知れるということ

独学の方は特に普段、2次試験をアウトプットする機会がないと思います。

予備校の方も通信の場合ですと、アウトプット機会を積極的に質問票等で自分で増やす行動をしない限りは、添削機会も限定的だと思います。

2次試験でも自分の解答をアウトプットする勇気をもってください。

そのためには、「勉強会」へ参加することをおすすめします。

勉強会は受験生支援団体の「タキプロ」や「ココスタ」等で開催されています。

勉強会は当時、リアルタイムの対面式の勉強会が中心でしたが、最近はオンライン勉強会での対話式やFacebook勉強会(テキストベース)などさまざまな形態で過去問の解答を参加者同士で寄せ集めて、他の人の解答の良い点や改善点を話し合うコミュニケーション型の勉強会です。

勉強会では自分の解答を説明して、なぜそのような回答を書いたのかを言葉で説明します。

自分の言葉で説明することにより、自分の考えを整理して深い事例研究に繋がります。

2次試験の過去問題の解き方や解答の作り方はある程度のレベルになりますと、かなり高い完成度の文章を作れるようになります。

そのレベルが自分1人だと気づくことができません。

しかし、勉強会に参加することで勉強会仲間の解答と比較することで自分の解答が合格レベルにあるのかどうかが何となく分かってきます。受験生の中でどの程度の解答を作れるようになっているのか自分の位置が分かるということです。 

周りの人から勉強会で褒められるレベル、指摘が少ないレベルに自分がいると感じたら、個人の感想ですが合格レベルまで上がっています。

考えてみてください。

2次試験の勉強をしている方は非常に多いのですが、勉強会に参加している方はかなり意識が高い方が多いと感じます。2次試験の中でもかなり内容を研究熱心の方が多いように感じます。このような方の中である程度自信をもって高いレベルの解答をすることができるということは合格に近づいていると思いませんか?

そのレベル感の確認のためにもぜひ1次試験を合格しましたら勉強会に参加をすることをお勧めします。 

中小企業診断士試験の学習方法の画像

まとめ

今回は私が3回の中小企業診断士の受験不合格の経験を振り返って分析した「失敗した要因」と「改善して実行した結果、合格できたコツ」について記載しました。

少しでも多くの中小企業診断士受験生の方の普段の学習の参考にしていただければと思います。

最後まで読んでくださってどうもありがとうございます!うじょん