読者のみなさん、こんにちは。うじょんです。自己紹介はこちら。
中小企業診断士の2次筆記試験 について
「最終的に大事なポイントは何なのでしょうか?」
この記事では、私が作成した「ファイナルペーパー」を元に最重要ポイントをまとめた
内容をお伝えします。事例Ⅲの全体像把握やご自身のファイナルペーパー作成にあたりパクッてカスタマイズしていただければと思います。
・事例Ⅲの最重要ポイントの概要全体を把握したい方
・これから事例Ⅲを勉強する方
・事例Ⅲのファイナルペーパーの内容を知りたい方
中小企業診断士試験のファイナルペーパーとは?
ファイナルペーパーは中小企業診断士試験前に学んだ知識の中で最も重要と考える
内容の総まとめ集です。
2次試験会場に持ち込み、休み時間に最後の仕上げとして見直すことをおすすめします。
今まで学んだことの総まとめであり、ご自身の最重要ポイントをまとめたものなので、
その内容を信じて2次試験に挑むためのお守りとしても活用できます。
事例と事例間の休み時間は短くて40分。男性の場合、トイレの待ち時間などを考慮すると
20分ほどで見直しができる量にしておくことが適量でしょう。
私のファイナルペーパー(事例Ⅲ)
心構え
・多少の緊張は頑張ってきた証拠。
・冷静にやれば必ずできるから大丈夫。
・最後まであきらめないこと。
心構えに記載した内容の解説
事例Ⅲは14時開始です。午後の一番眠い時間帯と2教科終わって後半戦スタート。
ここで再度気合を入れなおします。決して事例Ⅰや事例Ⅱの結果のことは良い感じでも悪い
感じでも忘れましょう。事例Ⅲに集中をします。
事例Ⅲに突入しても、今なお緊張をしているかもしれません。
緊張はちょっとしていた方が良いんです。
適度な緊張は集中力を高め、脳を研ぎ澄ますノルアドレナリンが分泌されます。
このノルアドレナリンによりパフォーマンス向上につながります。
後半戦の事例Ⅲを確実にA判定取れる解答を書いて、最後の事例Ⅳに良い流れで
つなげましょう。決して最後まであきらめないで。1点でも多くとるつもりで。
事例Ⅲの解答手順
- 受験番号を記載しましょう(忘れずに!)
- 与件文に段落をふりましょう(~2分)
- 事例Ⅲは与件文と設問のつながりがあるケースが多いので
段落番号をふっておきましょう
- 事例Ⅲは与件文と設問のつながりがあるケースが多いので
- 設問文を読みましょう(~累計10分)
- 設問数と解答文字数を確認します。
図の読み取りがあるかどうか確認しましょう。
図の読み取りがある場合は、時間がかかりますので図の読み取りを含めた
各設問の予想タイムマネジメントを問題用紙に記載しておきます。
- 設問文を読み、何を問われているのかを確認します。
- 制約条件には、忘れないように☆マークを付けます。
問題点は下線を引き、問題解答や関連するキーワードを書きます。 - 問題を聞いているのか?課題を聞いているのか?チェックしましょう。
- 解答の型を書きます(助言の場合は効果を書くことを忘れずに)
- 解答のレイヤーを書きましょう
1.経営戦略レイヤー(第1問、第4問に多い)
2.生産性向上レイヤー(標準化、IT問題)
3.生産管理レイヤー(第2問、第3問に多い)
- 設問数と解答文字数を確認します。
- 与件文を読みはじめましょう(~累計20分)
- 赤色ペンで強み・機会などポジティブな表現をチェック
- 特にキーワードとして引っかかる内容は緑色+☆マークを付ける
- 青色ペンで弱み・脅威などネガティブな表現をチェック
- 社長の想いは
黄色のボーダー
を引いてチェック - 与件を読みながら設問と関連する文章を見つけたら、忘れないよう
段落番号を設問文の横にメモします。
- 解く設問順の優先度をつける(~累計25分)
- 設問を解いて解答をかく(~累計70分)
- 1問あたり約8分を目安にする 8分×5問+5分=40分+5分(予備時間)
解答は合計40分~50分を目途に解答 - 図やグラフの読み取りがあったら、与件文の情報を記載して少し時間を取りましょう
- 1問あたり約8分を目安にする 8分×5問+5分=40分+5分(予備時間)
- 時間が余ったら解答の文章を見直す(~累計80分)
事例Ⅲの特徴とノウハウ10選
①C社像の基本的なイメージと今後の方向性
・C社は技術面で強みを持つ
・生産面(コストや納期)に弱みを抱える
・営業面で体制がなかったり問題を抱えている
<経営戦略上の方向性>
・C社は差別化・高付加価値化でX社への依存からの脱却、収益改善を図りたい
・強みを活かし、弱みをオペレーション改善や営業力強化して克服する
・弱みの克服のために外部連携(工場地帯など)を図る
<生産性向上の方向性>
・情報のIT化により一元化を図り、情報共有されており生産性が向上されている状態
・作業は標準化、マニュアル化され、OJT等で教育が徹底されており効率的。
・作業員は多能工化が図られており、多台持ちできるなど、業務の閑散に応じて
柔軟な対応ができる体制が構築されている状態
・作業の標準化 → マニュアル化 → OJT等で教育 → 多能工化
の流れをイメージできるうようにしておきましょう。
<生産管理上の方向性>
・全社的な生産計画が立てられ、なおかつ、適切な頻度で計画が見直される状態を目指す
・計画に基づく生産統制(進捗管理、余力管理、現品管理)がされている状態
C社のおかれている状況と今後の改善の方向性のイメージをもつことが以上に重要です。
②C社が過去に失敗しているよくある要因
・強みを活かせられなかった(既存事業とのシナジーが得られなかった)
・低価格商品と競合した
・(商品開発などを)他社任せにした
C社の過去の歴史における失敗事例を聞かれるケースがあります。
このような場合、どのような失敗要因があるのかを想像すると、
与件文から答えを探しやすいと思いますのでぜひイメージできるように
してください。
③設問の切り口
・助言系の設問に多い「経営戦略レイヤー」問題
・「生産に関する問題」に対する解決策を問う「生産管理レイヤー」問題
・IT化や標準化により生産性を向上させる「生産性向上レイヤー」問題
④生産管理とは生産計画と生産統制のこと
設問上でよく生産管理とまとめられて記載されていることがあります。
生産管理は「生産計画」と「生産統制」についてと置き換えると考えやすいです。
⑤文字数が多い
事例Ⅲは比較的、与件文の文字数が多い(図やグラフ含む)ので、読解力が求められます。
手順にも記載しましたが、設問文を読んだ際にある程度の時間配分をしておくことが
とても有効です。特に設問1の現状分析(与件文に答えがある問題)に時間をかけすぎないようにしましょう。
⑥優先度を付けて最初と最後の設問をセットで
事例Ⅰと同様ですが、経営戦略レイヤの問題が
設問1(最初の問題)と設問4(最後の問題)に多いのでこれらをセットに解く
と一貫性ある解答が記載できます。
例えば、設問1でSWOT分析等で強み・弱み・機会を求めます。C社の強みを活かし機会を
捉えて最後の問題で将来の戦略を立てるというパターンの問題の場合、設問1と最後の問題は一緒に解くと良いです。
⑦オペレーション問題の切り分けに注意
設問2や設問3は具体的な生産現場の問題と解決方法を問われるケースが多いです。
この場合、情報量が多いので設問2で書くべき答えと設問3で書くべき答えが混同する
場合があります。このようなときは最後に私は両方に同じ解答を記載するルールを作り
大けが防止をしていました。
オペレーション問題の切り分けには、QCDと4Mの視点を持って切り分けしましょう。
そして切り分けには時間をかけすぎないように注意しましょう。
⑧おすすめの解く順番
設問1と設問4はセットで解くことは先ほど話しましたが、全体的な解答順は
設問1 → 設問4 → 設問2 → 設問3がおすすめ。
設問1と設問4は比較的与件文に寄り添うことで得点源になりますよ。
⑨原因+問題、対応+効果をセットで
事例Ⅲは問題と対応策を聞かれるケースが多いです。
問題の発生には必ず原因がありますので、原因+問題はセットで書けるようにしましょう。
また問題解決のために実施する対策により、問題が解決して効果が得られます。
対応策と効果もセットで書けるようにしましょう。
例)〇〇のため、▲▲という問題が発生している。
例)〇〇の対応を行うことで▲▲という効果がある。
⑩問題、課題は明確に分けて記載する
「問題」と「課題」は中小企業診断士試験では確実に意味を分けて、設問で問われてます。
問題は、求められる理想の状態と現在の状態のギャップを示します。いわゆる問題が発生している状況ですので、答えは必ず与件文に記載してあります。
一方、課題は問題をふまえて解決していく方向性のことを示します。問題は書いてありますが、課題はストレートに記載されていませんので、どのような解決方向にもっていくべきかを考えて記載する必要があります。課題は『前向きな表現にする』と覚えるとわかりやすいですよ。
問題を記載するよりも課題を記載する方が難しいのです。
まとめ
今回は私の事例Ⅲのファイナルペーパーを元に最重要ポイントをまとめました。
ファイナルペーパーは試験当日のお守りとして、休憩時間20分に今までの勉強した内容を
さらっとおさらいして、緊張を解きほぐすのにも効果があります。
ぜひ自分なりのアレンジをして、ファイナルペーパーを作成することをおすすめします。
みなさんの事例Ⅲの学習にお役にたてられればと思います。
ここまで長い文章を読んでいただきましてありがとうございました。
うじょん