中小企業診断士試験

中小企業診断士試験合格のためのこだわりの道具について

読者のみなさん、こんにちは。うじょんです。 

みなさんはもうすでに中小企業診断士2次試験の事例Ⅳ(財務・会計)で必ず使う「あれ」は持っていますか? 

「あれ」を制するものは「事例Ⅳ」を制します 

「あれ」とは、そうです、 

「電卓」です。 

事例Ⅳを毎日コツコツ勉強していくと電卓を毎日使うことになります。

事例Ⅳは80分しかありませんので時間との勝負です。 

電卓を速く使いこなすことでわずかな時間でも無駄にしたくはありませんので、 

愛着が湧くくらい使いなれておくことをおすすめします。 

この記事をおすすめする方

・ これから中小企業診断士2次試験の勉強を始める方

・ 電卓をこれから購入する方

・ 電卓の便利な使い方を知りたい方

試験で使用できる電卓のルールについて 

受験票上の中小企業診断士第2次試験受験上の注意事項に持参可能な電卓のルールが書いてあります。 

1)普通の電卓であること 

 ・関数電卓はダメ 

 ・プログラム入力機能や記憶機能つきもダメ 

 ・記録紙の出るものもダメ(見たことないなー) 

 ・音が出るものもダメ(他の受験生の邪魔はダメです) 

 ・電源コードを使用するもの(もはや、いつのもの?) 

2)大きすぎる電卓はダメです 

縦180ミリ、ヨコ100ミリ、高さ30ミリ以内程度 

このサイズを意識して大きすぎないようにすることが大切です。 

試験会場によっては、机が狭いところもありますので
コンパクトな電卓もよいですが、
 小さすぎると使いづらくなりますので、
サイズ内で自分が使いやすい電卓を探しましょう。
 

3)基準に適合しないと監査員が判定し、適合しないものは使用も机上に置くことも禁止される 

・・・だそうです。が、会場でこのような場面は私は見たことがありません。 

そんなでかい電卓を持っていく人もいませんね。 

電卓でよく使うワザ 

電卓には普段よく使う四則演算や、ルートやパーセント表示以外にGTとかかれた
グランド・トータル機能やMR、M-、M+と書かれたメモリー機能などがあります。
 

これらの電卓機能は試験上利用してもルール上は全く問題ありません。  

今回はNPV問題で正味現在価値を計算する際にはよく使うため、早く使い慣れると
便利なGT(グランド・トータル)機能をご紹介したいと思います。
 

わたしも中小企業診断士試験を受けるまでは、これらのGT機能などの便利機能は
使ったことがありませんでしたが、使ってみると計算時間を短縮できてほんとうに
便利ですので、活用したことがあまりない方はぜひ利用して練習してみてください。
 

GT:グランド・トータル機能とは? 

イコールを押した各時点は自動的にメモリーに保存されており、GTによりイコール結果の合計を計算して出力してくれる機能。 

基本的な使い方 

例題)2×10+3×100+4×1000を計算しましょう。 

簡単な計算式ですが、GT機能を使わない場合と使った場合を比較します。
記憶力が良い人はメモる必要ないのですが、私はかならず試験では紙にメモって
しまうので
 かなり時間がかかってしまいます。

GT機能を使わない場合 (4行計算が必要) 

① 2×10=20 → 20をメモる。 

② 3×100=300 → 300をメモる。 

③ 4×1000=4000 → 4000をメモる。 

④ 20+300+4000=4320を計算する。 

GT機能を使った場合 (3行計算+GT) 

① 2×10= → 20と表示されるが、20はメモリーに保存されている。
そのまま次へ
 

② 3×100= → 300と表示されるが、300はメモリーに保存されている。
そのまま次へ
 

③ 4×1000= → 4000と表示されます。 

GTを押す → 今までメモリに保存されていた20/300/4000の合計値が計算されて
4320と回答。

GT機能は目盛らなくても計算結果を覚えており、かならずイコールの合計が
アウトプットされます。合計しかアウトプットできない点は注意点ですが、
メモったり計算を一つ多くする必要がないので、計算ミスをする確率も低くなります。
 

試験での使い方  

・正味現在価値を求める際の計算 

正味現在価値の計算では、「各年度についてキャッシュフローを現在価値に割り引き、
年度毎の現在価値を足し合わせて、そこから投資額を減算する」
という計算をおこないます。
 

割り引いた結果を足し合わせる際にGT機能を使うことができます。  

 正味現在価値 = 各期のキャッシュフロー×原価係数の合計 ー 投資額 

<前提条件>
投資額 450とする

1期~3期のキャッシュフロー 100、200、300とする
1年~3年の複利原価係数 0.93、0.86、0.76とする  

<計算方法> 

① 100×0.93 = (93と表示される) 

②  200×0.86= (172 と表示される) 

③ 300×0.76= (228と表示される) 

GTをおすと、、、493と表示されます。 

④(493表示状態で)- 450=(43と表示されます)>0のため投資する 

おすすめの電卓 

最後にわたしのおすすめで愛用している電卓をご紹介します。 

Casio JF-S200 

おすすめする理由 

・比較的安価 

・デザインがおしゃれ 

・表示角度を自由に調節ができる点(意外と収納が楽です)

・好みの色が選べる(ネイビー、ブラック、ゴールド、ホワイト、ライトピンク) 

・最低限必要な便利機能(GT、MC、税込、キーロールオーバー機能など)がある 

・「0」だけでなく「00」キーがある 

・ACを押す場所が左下で分かりやすい。 

10桁タイプと12桁タイプの2種類がありますのでサイズ感が実際に触ってみることを
おすすめします。ちなみにサイズは 183.5ミリ×109ミリ×10.8ミリ、
上記のサイズより若干大きいのですが縦は表示角度で大きく下回りますし、
幅も「程度」に十分入るでしょう。
 

私がこの電卓にした理由は、大きさ(ルールぎりぎりのサイズ)と表示角度の変更
ができること、デザイン(黒)が珍しくてほかの人とかぶりにくいところが
気に入ったためです。
早押しもできます。

毎日使う電卓です。こだわって自分に合った電卓を探してみてください。 

最後まで読んでくださりありがとうございました!うじょん